マールート(読み)まーるーと

世界大百科事典(旧版)内のマールートの言及

【天使】より

…たとえば,〈聖霊〉〈誠実な霊〉ともいわれて預言者ムハンマドに啓示を伝え,イエスを強化したガブリエル,それに匹敵する地位にあるミカエル,終末のらっぱを吹くイスラーフィールIsrāfīl,またマーリクMālikと呼ばれる地獄の番をする天使,ザバーニーヤZabānīyaと呼ばれる地獄での責め苦をつかさどる天使たち,神の玉座を支え,またその周辺にあってつねに神をたたえる天使たち,各人の両側にいてその人の行為を逐一記録する天使,墓場で死者を審問して苦しめるムンカルMunkarとナキールNakīrの2天使などである。コーランでは天使の神への絶対的従順性が強調されており,後にはその無謬(むびゆう)性が強調されてくるが,コーランはまた性的誘惑に負け,人間に妖術を教えたハールートHārūtとマールートMārūtの2天使にも言及している。【中村 広治郎】
[キリスト教美術に現れる天使]
 天使は一般に,一対の翼をもつ人間の姿で表される。…

※「マールート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む