ミアスマ(読み)みあすま

世界大百科事典(旧版)内のミアスマの言及

【医学】より

…医師たちにできることは,それを詳しく観察・記載することと,病気の予防の一般則の一つである不潔を改めるために,市民たちと協力して行政を動かすことであった。 そのような伝染病はなにかしら不潔な場所から発生する悪い気体という意味のミアスマmiasmaによるという観念が,広く支持されていた。ミアスマを退散させるために,街角で火を燃やしたり,香水をまき,香をたくなどの方法もとられたが,もっと根本的にはミアスマの発生源と考えられる不潔をとり去ればよい。…

【病気】より

…ここには,病気に対する原因と治療の基礎になる考え方が必ずしも同じでない例をみることができる。 一方,伝染病の発生は不潔な場所から生じる悪い気体,すなわちミアスマmiasmaによるという観念が広く支持され,天然痘や性病,ある種の皮膚病などは,病変部位に触れることで伝染することが明らかになっていった。これらの概念を一般化したものとして,〈生きたコンタギウムcontagium animatum〉という実体が考えられた。…

※「ミアスマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android