世界大百科事典(旧版)内の《ミクロコスム》の言及
【セーブ】より
…45年彼女は若くして世を去り,セーブは隠棲のうちに《柳叢曲》(1547)を書き,恋の苦悩から離脱し自然に没入する心境をうたう。また叙事詩《ミクロコスム》(1562)では,天地創造,人間の出現,技芸知識の進歩発展を描き,宇宙の縮図である人間のありようについて,ユマニスム(人文主義)の成果をふまえる該博壮大な理解とその表現をはたした。彼はリヨンの知的上流社会で活動し,また王家の人びととの接触もあったが,宗教戦争の激化とともに状況は一変し,彼の死の事情も明らかでない。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」