世界大百科事典(旧版)内のミツバチすみれの言及
【色覚】より
…昆虫類の色覚は脊椎動物より短波長側にずれていて,視細胞はそれぞれ緑や青や紫外部の波長域に最大感度を示す3種類に分けられる。ヒトでは,長波長の赤と短波長の青を混ぜると紫purpleという色として感じられ,これは緑と補色関係になるが,ミツバチでも紫外線と緑を混ぜると〈ミツバチすみれ〉と呼ばれる色になり,これは青と補色関係にあることが行動実験で確かめられている。われわれが見ている自然界の花,例えば白い色の花でも,紫外線の反射,吸収の程度が異なるものは,昆虫には異なる色の花として見えているに違いない。…
※「ミツバチすみれ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」