ミドバール(読み)みどばーる

世界大百科事典(旧版)内のミドバールの言及

【砂漠】より

…【浦本 昌紀】
【聖書と砂漠】
 風土的・地理的表象としての砂漠の中に,まったく独自の宗教的意味を見いだし,砂漠の文学を展開したのは古代イスラエル人である。旧約聖書によると,ヘブライ語における砂漠の表示語ミドバールは,耕地の反対表示語である以上に呪われた土地であり,悪霊の生息地であった。砂漠は〈雨と豊饒の優しい風〉の届かない乾いた荒野であり,〈熱風が吹き荒れ〉,〈火の蛇や蠍(さそり)がいる〉,〈石と塩穴だらけ〉の荒地には違いないが,それ以上に,悪霊の生息する陰府,死者たちの国,呪詛の地だというのである。…

※「ミドバール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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