世界大百科事典(旧版)内のミニフンディウムの言及
【ポルトガル】より
…完全な地中海式気候帯に属し,年間降水量は700mm以下と極端に少なく,気温が40℃を超える日もまれではない。このようにポルトガルの南部と北部では対照的な地理的・気候的条件に加えて,中世にレコンキスタ(国土回復戦争)が北から南に進んだという歴史的条件が重なって北部のミニフンディウム(零細土地所有制)と南部のラティフンディウム(大土地所有制)という土地所有形態の相違を生み,人々の生活様式も大きな違いをみせている。
【住民】
ポルトガル人は,セルティベロ(ケルト・イベリア)族を先住民とし,ローマ人,ゲルマン人,ムーア人(イスラム教徒)などの諸民族と混血を重ね,人種的にはスペイン人と変わるところはないが,俗ラテン語から分化したポルトガル語を話し,12世紀にカスティリャから分離して独立国家をつくった。…
※「ミニフンディウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」