世界大百科事典(旧版)内のミネット鉱の言及
【褐鉄鉱】より
…褐鉄鉱という名は元来2Fe2O3・3H2Oの組成をもつ含水酸化鉄鉱物に与えられた名前である。しかしその後,褐鉄鉱とされているものは吸着水をもつ非常に細粒な針鉄鉱からなることが判明した。現在,褐鉄鉱はその鉱物組成がよく知られていない天然の含水酸化鉄鉱物集合体の名として用いられている。黒褐色ないし黄色。モース硬度4~5.5,比重2.7~4.3。条痕は黄褐色ないし赤褐色。褐鉄鉱は黄鉄鉱などの鉄含有鉱物が地表で風化されて二次的に生成する。…
【鉄鉱物】より
…カンブリア紀以降の層状鉄鉱床の鉱石は縞状鉄鉱床の鉱石に比べてSi/Fe比が低く,鉱石はしばしば魚卵状を呈する。アルザス・ロレーヌ地域のミネット鉱,アメリカのアパラチア山脈クリントン鉱,カナダのニューファンドランド地方ワバナ鉱などがこの種の鉱石としては著名である。主要な鉱石鉱物は赤鉄鉱と針鉄鉱であり,昔の海岸線付近で堆積した鉱床と考えられている。…
※「ミネット鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」