世界大百科事典(旧版)内のミハルコーフ,S.V.の言及
【児童文学】より
…ここにいう児童文学とは,子どもたちのための文学作品を意味するが,それはもとより文学の一分野であって,文学の本筋からはなれた別のものではない。しかし,児童文学は,そうした文学性をそなえつつ,子どもたちに楽しみをあたえうるものでなければならず,生涯を通じて生きつづける経験ともいうべき深い意味の教育性をそなえていなければならない。そして楽しみと教化という児童文学の2要素から,児童文学における訓育主義と芸術主義という二つのモットーがくりかえされてきた。…
【ロシア・ソビエト演劇】より
…近年は劇場ロビーなどを使う若手演出家の実験的仕事もにぎわいを見せている。劇作家もベテランのミハルコーフSergei Vladimirovich Mikhalkov(1913‐ ),アルブーゾフ,ローゾフViktor Sergeevich Rozov(1913‐ ),サリーンスキーA.D.Salynskii(1920‐ )らと並んで,中堅のローシチンM.M.Roshchin(1933‐ ),シャトローフMikhail Filippovich Shatrov(1932‐ ),ラジーンスキーEdvard Stanislavovich Radzinskii(1936‐ )ら興味深い作風の若手が大活躍している。このところ劇作で目だつのは,職場や私生活における現代人のモラルを問題提起した戯曲が多いことで,老人問題もその一例である。…
※「ミハルコーフ,S.V.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」