世界大百科事典(旧版)内のミルク世果報の言及
【来訪神】より
…第3は来訪神が人々に穀物の豊穣や幸福をもたらすと信じられていることであり,各家を訪問した際にのべる祝いの言葉や耕作方法を盛りこんだ言葉にこれがあらわれている。南島の八重山において布袋の面をかぶったミルクがもたらすミルク世果報(ゆがふ)はその代表的なものである(弥勒信仰)。第4はこうした来訪神信仰の担い手の組織および儀礼がきわめて秘儀的性格をもっていることであり,なかにはアカマタ・クロマタのように秘密結社的組織をもつものもある。…
※「ミルク世果報」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」