世界大百科事典(旧版)内のムカーティラの言及
【リズク】より
…コーランでは,〈生命を支える栄養物〉〈神から授けられた食糧〉の意味に用いられる。イスラム史の用語としては,640年からアッバース朝カリフ,マームーンの時代まで,アラブ戦士(ムカーティラ)にアターとともに支給された食糧品を意味し,その後は軍人・官吏に支給された俸給を意味した。アラブ戦士の場合,アターを戦士自身の本俸とすれば,リズクは扶養家族のための手当であり,戦士と家族の名がディーワーンに登録され,家族数に応じて大麦,小麦などの食糧品が現物で支給された。…
※「ムカーティラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」