世界大百科事典(旧版)内のムスナド文書の言及
【アラビア語】より
…【松田 伊作】
[文化史]
南アラビア語はすでに死語となっているが,古代において,アラビア半島南部のサバ,ミナ,ヒムヤルなどの王国の言語であった。多くの碑文がヒムヤル・ペンで書かれた粘土板(ムスナド文書)として残されているが,大部分は祈願文で紀元前から6世紀ころのものである。これらの文書は南アラビアが古くから高度の文化をもち,経済的にも栄え,インドなどとの通商をしていたことをうかがわせる。…
※「ムスナド文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」