ムラトリ(読み)むらとり

世界大百科事典(旧版)内のムラトリの言及

【ロケット】より

…13世紀のうちには黒色火薬の製法や反動効果をもつ火箭の技術がモンゴルからアラブを経由し十字軍遠征を通じてヨーロッパへ,あるいはもっと直接的にヨーロッパに浸透していったらしく,イギリス,ドイツ,イタリア,ギリシア,オランダ,ポーランドなどにロケットの原形の記録が残されている。ロケットということばは,語源的には糸巻竿を意味する内陸ゲルマン語のrockに小さいを示す語尾etがついたもので形状の類似に由来し,14世紀イタリアでムラトリMuratoriがロチェッタrochettaという形で用いたのが最初とされている。以後18世紀までの間,フランス,オランダ,ドイツなどヨーロッパ各地で徐々に発展を遂げ,とくにフランスは多くの戦争でロケットを用いたが,また多くの国で花火としても利用された。…

【凸版】より

…反面,金属などを版材とする場合は,印刷インキを紙に移すために圧力を加えたとき,印刷機の圧胴に巻いたパッキング材と印刷用紙に生ずる応力が画線の単位面積に対して一様ではなく,いわゆる圧のむらがあらわれ,たとえば写真版の細かい網点は強く紙を押し,大きい網点は圧の不足をきたす結果,印刷面の各部分の濃度が不均一となってしまう。これを補整するため,一般に本刷りの前に圧胴や版を修正するむらとりと呼ばれる作業が必要になり,この作業に相当の時間を要するので印刷機の稼働率は大幅に低下してしまう。この欠点を除くものとして弾性材あるいは粘弾性材を用いたゴム版やプラスチック版なども考案されているが,前者の場合は大きな圧のもとでは画線そのものにひずみを生じ,後者は印刷中にしだいに変形するという問題がある。…

※「ムラトリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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