世界大百科事典(旧版)内のムートン・ロトシルドの言及
【メドック】より
…さらに,内陸の砂地の平野には19世紀後半から植林された松林が広がっているが,とりわけ,この地方が有名なのは,ジロンド湾沿いの段丘で産出する赤ブドウ酒によってである。とくに上流ボルドー寄りのオー・メドック地方には,マルゴーMargaux,ポーイヤックPauillac,サンテステーフSaint‐Estèpheの町を中心に,マルゴー,ベシュベルBeychevelle,ラトゥールLatour,ムートン・ロトシルドMouton‐Rothschild,ラフィットLafiteなど最高級の赤ブドウ酒を産するシャトーが点在している。この地方は,地形上,大西洋からの西風が松林で遮られ,ジロンド川の豊かな流れにより寒さを和らげられ,さらにやせた石灰質の砂利状の土壌はよく太陽熱を吸収,放射するため,収量は少ないが,きわめて良質のブドウを産出するのである。…
※「ムートン・ロトシルド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」