世界大百科事典(旧版)内のメンタルブロッキングテストの言及
【疲労】より
…また激しい筋肉の活動が要求されるスポーツなどの場合,必要なエネルギー量に対して,相対的に酸素供給量が少ないことも疲労の発生に関連するため,エネルギー効率を上げるために十分なウォーミングアップをしてから活動を開始することの根拠にもなっている。 一方,精神疲労による生体の反応は,大脳皮質の生理的機能レベルを表していると考えられているフリッカー値(高頻度に点滅する光を被験者に見せ,その点滅間隔を徐々に大きくしていって,被験者が,光が点滅していると感じたときの値,サイクル/秒で表される)の低下状態や,単純な計算など同じ種類の知的行動を反復して行わせた際に現れる反応の著しい遅れをみるメンタルブロッキングテスト,作業ミスやエラー,副次行動の出現や頻発,姿勢の変化などの経時的観察などによって把握されている。 これらのメカニズムについては,まだまとまった定説はないが,I.パブロフの条件反射説にもとづく保護抑制の考え方や,H.W.マグーンの脳幹網様体賦活系の機構から説明されることが多い。…
※「メンタルブロッキングテスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」