モイマン,E.(読み)もいまん

世界大百科事典(旧版)内のモイマン,E.の言及

【教育学】より

…以後,彼の門下生たちの手で,ヘルバルトの教育学説そのものの積極的な検討・継承よりも,ヘルバルト学派の5段階教授法(予備,提示,比較,総括,応用)の普及がすすめられた。 20世紀とくに1910年代に入ってからは,欧米の新教育運動に刺激され,ヘルバルトは時代遅れとされ,デューイをはじめ,パーカーFrancis Wayland Parker(1837‐1902),E.ケイ,モイマンErnst Meumann(1862‐1915)らの新教育を支えた理論の紹介がさかんに行われ,これが日本の新教育運動を促進するという役割を果たした。この欧米の教育学説の紹介を繰り返す教育学のあり方に対し,沢柳政太郎は《実際的教育学》(1909)で,教育の事実を対象とした研究の必要を提唱した。…

【教育心理学】より

…ヘルバルトの時代は近代科学としての心理学自体が未成立だったから,その内容は観念的なものにとどまった。その後世界最初の心理学実験室をつくったW.M.ブントに実験心理学を学んだドイツのモイマンErnst Meumannが実験心理学と教育との結合をめざして実験教育学を提唱,《実験教育学入門講義》(1907‐14)を著すにいたって,教育心理学はその基礎を固めたといえる。この著書には児童の心身の発達をはじめ,個人差と知能検査,各教科における精神作業の分析などがとりあげられており,先にふれた四大領域にいずれ整理されていくような内容がすでにほぼ網羅されていた。…

※「モイマン,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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