モカコーヒー(読み)モカコーヒー(その他表記)mocha

翻訳|mocha

とっさの日本語便利帳 「モカコーヒー」の解説

モカコーヒー

モカ(Mocha)▼イエメン南西部、紅海に臨む港町。現在は小漁村にすぎないが、一六~一七世紀には付近コーヒー豆産地だったので、積み出し港として繁栄した。しかし一九世紀中頃からは、ホデイダ(Hodeida)がモカをしのぐコーヒー豆輸出港となったために、次第に衰退。「モカコーヒー」はモカから積み出されたコーヒーの意味で、上等のアラビア産のコーヒーとして知られるようになる。一七七三年の文献に「コーヒーは最良モッコのものであるべきだ」とある。モッコとはモカのこと。

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世界大百科事典(旧版)内のモカコーヒーの言及

【コーヒー】より

…インドではマラバル海岸沿いの山地から産出されるマイソールが良品である。アラビア産のコーヒーはかつてはイエメンのモカ港から積み出されたため,モカコーヒーの名がある。モカの中でマタリと呼ばれるものは優雅な芳香と酸味で高い評価を得ている。…

※「モカコーヒー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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