世界大百科事典(旧版)内のモスクワ公国の言及
【キエフ・ロシア】より
…上からの公一族の全国配置による分領諸公,分領地の発生と,下からの土着領主の台頭によって生ずる新たな抗争もまた,封建的諸公国の分立割拠とキエフ・ロシアの解体をいっそう促進する要因であった。これら分立する諸公国のうち,伝統ある北のノブゴロド共和国が最も繁栄し,南西のガーリチ・ボルイニ公国も豊かな経済力を誇っていたが,政治的・宗教的権威の点では,北東ロシアのウラジーミル・スーズダリ大公国がしだいに有力となり,その分領地の一つであったモスクワ公国が14世紀に急速な発展を遂げ,全ロシア統一のイニシアティブをとっていくのである。【田中 陽児】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」