モスクワ言語学サークル(読み)もすくわげんごがくさーくる

世界大百科事典(旧版)内のモスクワ言語学サークルの言及

【構造言語学】より

…しかしこのソシュールの理論も初めのうちは極端として退けられる場合が多く,欧米ともに積極的に評価する人はごく少数であった。ジュネーブで学んだモスクワ言語学サークルのカルツェフスキーSergei O.Kartsevskii(1884‐1955)はその一人で,彼を通じてモスクワでソシュールの学説を知ったN.S.トルベツコイR.ヤコブソンが1926年結成されたプラハ言語学派に拠ってソシュール学説の発展としての音韻論学説の構築を始めたのがヨーロッパにおける構造言語学とソシュール評価の始まりであった。
[ブルームフィールドと構造言語学]
 一方,この時期のアメリカではアメリカ・インディアン諸族の文化人類学的研究の進展の中で,その言語の記述のために伝統的な文法によらぬ客観的な方法を必要としていた。…

※「モスクワ言語学サークル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android