世界大百科事典(旧版)内のモルヒネ依存の言及
【モルヒネ】より
… モルヒネの名前は,ギリシア神話の眠りの神ヒュプノスHypnosの子の夢の神モルフェウスMorpheusに由来するもので,これは主作用である鎮痛作用と同時に,痛みに伴う不安を除き,不快な感覚を忘れさせて快感をもたらし,陶酔をきたす作用による。この性質は,習慣性を生じる原因ともなり,しだいに用量を増やさなくては初めの効果が得られない状態,すなわち耐性を生じるとともに,いわゆるモルヒネ依存,モルヒネ中毒をきたすため,麻薬に指定されている。
[モルヒネの生理作用]
少量で強い鎮痛作用に加え,呼吸抑制作用を現し,さらに睡眠におちいる。…
※「モルヒネ依存」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」