モークレール,C.(読み)もーくれーる

世界大百科事典(旧版)内のモークレール,C.の言及

【象徴主義】より

マラルメビリエ・ド・リラダンを師と仰ぐ象徴派の若い詩人たちには,〈世紀末〉の唯物思想に対する観念論的・神秘主義的反動と,R.ワーグナーの楽劇に対する熱狂が一種の共通の了解としてあり,文芸とくに演劇に関しては,約15年先輩のÉ.ゾラとその自然主義に対立していた。詩・小説・批評と多方面に才筆をふるったモークレールCamille Mauclair(1872‐1945)は1892年に《象徴的劇作術試論覚書》で,同時代演劇の三つの新風として,H.ベックに代表される〈現代生活の心理を描く劇〉と,メーテルリンクの〈未知なるものを前にした魂の悲惨〉を語る〈形而上的対話〉と,ビリエ・ド・リラダン,ワーグナー,マラルメらに代表される演劇,すなわち〈宇宙の理念的ビジョンと象徴変容法から生まれ〉,〈哲学的・知的本質存在〉を〈超人間的登場人物〉によって体現させ,それらが〈感情や観念を象徴する〉と同時に〈純粋理念〉の輝きをはらむ〈神話〉を再現する役割を担わされているような〈象徴的劇作術〉とを挙げた。このうち,第2と第3のものが,象徴主義演劇の具体的な内実をなす。…

※「モークレール,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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