世界大百科事典(旧版)内のヤイトボコリの言及
【二日灸】より
…旧暦のこの時期は春の農事と秋の収穫を前にして体調を整えておく必要のあるころではあったが,なぜこれらの日が特定されたかは不明である。島根県隠岐の西ノ島町赤ノ江では,肩の真ん中のチツケという場所に点灸し,かつてはこのときヤイトボコリといって若い衆が鏡餅を持ち寄って共同飲食したというが,灸すえ日を若い者の寄合とか奉公人の出替りの日にしたり,村休みにしていた所は多い。この日の点灸は,個人の健康状態や好みを越えた一種の共同慣行であったのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」