世界大百科事典(旧版)内のヤシナイオヤの言及
【親分・子分】より
…柳田や有賀は中世以来使われるようになった親分・子分という言葉以前からの民俗語,オヤ・コ(親子と親分・子分を内包し一貫する統率従属・庇護依存の人格的社会関係)の意味を,第2次大戦以前の村落社会の生活を直接対象とする調査研究を通じて研究した。
[同族と親分・子分]
ウミノオヤ(出生における親),ヤシナイオヤ(養親)はともにオヤであり,子や養取adoptionされた〈養子〉だけがコだったのではない。生みのオヤが有力な家の家長やその妻やアトトリにオヤとなってもらって,無力な家に生まれた子がそのコ(子分)となる社会的事実は,ムラやマチの慣習や儀礼におけるオヤコナリ(親子成り)の仕方に見いだされた。…
※「ヤシナイオヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」