世界大百科事典(旧版)内のヤロビザーツィヤの言及
【春化処理】より
…春にまくと出穂しない秋まき栽培用のコムギを,わずかに芽を出させた後ある期間低温にあわせれば,春にまいても春まき栽培用のコムギと同様に出穂・結実する。この現象は,ソ連のT.D.ルイセンコがとりまとめ1929年に発表して以来,春化を意味するロシア語のヤロビザーツィヤyarovizatsiyaとともに,世に広く知られるようになった。その後,この春化の理論を応用し,作物の芽や種子を温度処理することによって開花・結実をはやめたり,あるいは増収をはかる試みなどが行われてきた。…
【ヤロビ農法】より
…その第1段階は感温相で,この段階で一定の温度に合わなければ第2段階に移ることができず,結局,生育して開花,結実しない〉とし,生育と量的増大の生長とを区別した。その場合,第1段階(種子・幼植物時代)で低温などに会うこと,あるいは会わせる処理そのものをヤロビザーツィヤyarovizatsiya(ヤロビゼーション,バーナリゼーション,春化ともいう)と呼び,これを行うと開花,成熟など生育が促進され,増収されるとした。ヤロビはこの略語である。…
※「ヤロビザーツィヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」