ユロ氏(読み)ゆろし

世界大百科事典(旧版)内のユロ氏の言及

【タチ】より

… ミュージック・ホールの芸人で,スポーツ形態模写のパントマイムから映画入りし,村の郵便配達人がアメリカ映画の郵便配達をまねて失敗するという《のんき大将脱線の巻》(1947)を皮切りに,脚本,演出,主演を兼ねた長篇喜劇5本を作った。第2作《ぼくの伯父さんの休暇》(1952)以降の作品は,長身に寸たらずのズボン,パイプにこうもり傘といういでたちの,風来坊型の主人公ユロ氏Monsieur Hulotとその周辺の人々が,スプスティックほど激しくはない〈優雅な〉視覚(サイト)ギャグを演ずるという内容で,数々の賞を受けた。第3作《ぼくの伯父さん》(1958)が代表作で,機械文明をやんわり皮肉った笑いや,ユロ氏自身がほとんど口をきかないことなどから〈フランスのチャップリン〉とも呼ばれた。…

※「ユロ氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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