ユークイ(読み)ゆーくい

世界大百科事典(旧版)内のユークイの言及

【沖縄[県]】より

…10月1日には〈竈(かまど)回り〉といって,火の神をまつったかまどを掃除し,村の頭役が見まわった。沖縄島などでは10月は〈アキハテ(飽き果て)十月〉といってほとんど祭りらしい行事はないが,宮古の伊良部島佐良浜では〈ユークイ(世乞)〉という豊年祈願祭が行われ,神女たちを中心に村の婦人たちがみな参加し,各拝所を踊りながら健康と豊漁を祈願して歩く。冬至には各家で〈冬至雑炊〉というサトイモ入りの雑炊を作って火の神や仏壇に供えるが,沖縄島北部の村々ではいもの収穫祭が行われる。…

【来訪神】より

…来訪神の第2の形態は,南島にしばしばみられるように,さまざまな儀礼や神歌の中に暗示されて具体的な姿をまったく見せぬものである。この場合には浜にでて神女たちが行うユークイ(世乞)やハーリー船競争(ペーロン),網引きなどによって来訪神の神迎えが行われる。たとえば沖縄西表島の節祭では各村でハーリーが行われ,そのハーリーが村にもどるとき女たちは神を踊りと独特の手招きで迎える。…

※「ユークイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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