世界大百科事典(旧版)内の《ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民》の言及
【ズナニエツキ】より
…ポズナン大学で社会学教授となるが,ナチスの圧迫を避けてアメリカに渡ってイリノイ大学教授となり,ヨーロッパ社会学のアメリカへの導入に貢献した。著書には機能主義の立場に立った《社会学方法論》(1934)などがあるが,最も有名なものは,アメリカの社会学者トマスWilliam I.Thomas(1863‐1947)と協力して行った,アメリカに移住したポーランド農民の適応に関する研究であり,トマスとの共著《ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民The Polish Peasant in Europe and America》(1918‐20)にまとめられた。この研究で個人の生活史を中心とした個人的な記録の分析に力を注ぎ,これを通じて社会調査を主体とする実証的な社会学を発展させたと評価されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」