世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパ元老院の言及
【国際統合】より
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[国際統合の構想]
国際統合の構想は,17世紀半ばのヨーロッパにおいてウェストファリア体制あるいは国民国家体系nation‐state systemと呼ばれる近代国際体系が成立した直後から,多くの思想家によって表明されてきた。17世紀末のデュク・ド・スリーDuc de Sullyによる〈ヨーロッパ評議会〉の〈大構想〉や,18世紀初めにアベ・ド・サン・ピエールAbbé de Saint‐Pierreが明らかにした〈ヨーロッパ元老院〉の構想等がそれである。これらの国際統合構想はさまざまな内容を含んでいるものの,いずれも国民国家体系のかかえる矛盾を平和的に克服するための解決策として提出されたものといえるだろう。…
※「ヨーロッパ元老院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」