世界大百科事典(旧版)内のライディヒ細胞の言及
【睾丸】より
…曲精細管の中で精子を作り,直精細管,精巣網を経て精巣上体に送る。一方それぞれの曲精細管の間は間質結合組織と呼ばれる疎性結合組織から成り,その中に血管,神経,間細胞(ライディヒ細胞Leydig cell)を含む。間細胞は,男性ホルモンであるテストステロンtestosteronを分泌する。…
【性器】より
… 男性性器のうち睾丸はホルモンの分泌も行う。曲精細管の間は間質結合組織から成っているが,この中に間細胞(ライディヒ細胞ともいう)があり,男性ホルモン(テストステロン)を分泌する。この細胞を電子顕微鏡で見ると,滑面小胞体が発達し,ミトコンドリアのクリスタが小管状である(この両構造はステロイド系の分泌細胞に特有)。…
【精巣】より
…第一精母細胞は個体の成熟にともない,成熟分裂期に入って染色体を半減して第二精母細胞となり,ついで精細胞,精子となる。この一連の過程は主として結合組織由来のライディヒ細胞Leydig cellが分泌する男性ホルモンによって進行する。【浦崎 寛】。…
【性ホルモン】より
…女子の二次性徴(女らしさ)は乳房の発達,皮下脂肪の沈着などで代表され,陰毛の発生分布状態は男子と異なる。 男性ホルモンは睾丸の間質細胞(ライディヒ細胞)で主として合成,分泌される。ヒトでは,胎生期にも男性ホルモンが分泌され,胎児の性分化に関与する。…
【テストステロン】より
…その作用は,陰茎,陰囊,前立腺,精囊などの発達を促し,筋肉や骨の成長,体毛やひげなどの発生,声変りなど男子の二次性徴を促進する。 睾丸間質のライディヒ細胞は,脳下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモンLH(間質細胞刺激ホルモンとも呼ばれる)の刺激により,コレステロールからテストステロンを生合成して分泌する。逆にテストステロンは脳の間脳(視床下部)に作用してゴナドトロピン放出因子の分泌を抑制し,脳下垂体ゴナドトロピン分泌を抑制する。…
【内分泌腺】より
…魚類では両方の組織をいっしょにして間腎ということもある。(8)精巣 睾丸ともいい,脊椎動物の精巣のライディヒ細胞Leydig cellすなわち間細胞は,ステロイドである雄性ホルモンを分泌する。(9)卵巣 間細胞からステロイドである雌性ホルモンを分泌する。…
※「ライディヒ細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」