世界大百科事典(旧版)内のラザフォード模型の言及
【ラザフォード】より
…09年ガイガーとE.マースデンが厚さ0.0006mmの金箔を使ったα粒子の拡散反射(大角散乱)を発見するに及んで,原子構造の解明に進んだ。後年,〈15インチ砲(α粒子)をちり紙(金箔)目掛けて発射したら,弾丸がはね返ってきたほどの信じがたいような話だ〉と回想しているが,この結果を散乱理論から解析し,α粒子がただ1回の散乱で大角度に散乱するためには,原子内部に強力な電場をもつ1点に凝縮した電荷(原子核)が存在すると考え(ラザフォード模型),11年に発表した。ここに原子の世界を記述するための出発点がすえられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」