世界大百科事典(旧版)内のラス・ナバス・デ・トロサの戦の言及
【国土回復戦争】より
…イベリア半島におけるキリスト教徒とイスラム教徒との戦いをいい,8世紀初頭から1492年までの約800年間続いた。スペイン語ではレコンキスタreconquistaと呼び,〈再征服〉を意味する。 6世紀後半にイベリア半島の政治統一を達成した西ゴート(ビシゴート)王国は,7世紀後半に入ると政治・経済・社会の各領域で深刻な危機に陥り,折から北アフリカを西進する新興イスラム教徒の攻勢を受けてあえなく崩壊した(711)。…
【ムワッヒド朝】より
…政治的機構の基本は,アルモアデ・ヒエラルヒーと呼ばれる職能別の政治的・軍事的組織であった。支配者層内部の対立抗争,マスムーダ族に比して宗教的情熱に乏しい諸族(アラブ,ザナータ,トルコ系のオグズなど)の役割の増大と彼らの反抗,レコンキスタ(国土回復戦争)の強化によるラス・ナバス・デ・トロサの戦での敗北(1212)などにより衰退し,1269年マリーン朝により滅ぼされた。ムワッヒド朝期に農村部のイスラム化とモロッコのアラブ化が進んだ。…
※「ラス・ナバス・デ・トロサの戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」