世界大百科事典(旧版)内のラスムッセン報告の言及
【原子力発電論争】より
…ネーダーらの消費者運動もベトナム反戦運動以後の最大の市民運動と位置づけて取組みを強化した。
[ラスムッセン報告とルイス報告]
NRCは1975年10月,〈原子炉安全性研究――アメリカ商業用原子力プラントにおける事故の危険性の評価〉と題する報告書を発表した。これは72年にAECがマサチューセッツ工科大学のラスムッセンNorman Rasmussenを主査とする研究チームに委託して行った研究(計算)を取りまとめたものであり,〈ラスムッセン報告〉とも呼ばれる。…
【原子炉事故】より
… 〈大事故の発生する可能性はどれほどか〉という観点はリスク解析として知られている。この立場から,事故の発生するシナリオをシステマティックに拾いあげ,そのおのおののシナリオが実現する確率とそのもたらす被害を解析した研究の代表例はラスムッセン報告である。この報告では被害の発生経過を図のように認識し,安全性工学の手法を使って各シナリオの発生確率を求めている。…
※「ラスムッセン報告」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」