世界大百科事典(旧版)内のラッシュプリントの言及
【映画】より
…撮影監督がカメラアングルや使用レンズ,そして照明を指示し,監督の〈用意!スタート!〉の号令とともにカチンコ係(日本では助監督のセカンドかサードが担当)が音と画面をのちに編集で合わせるための合図としてカチンコを鳴らし,カメラマン(日本では撮影監督の仕事も兼ねる)がカメラを回し,スクリプターがスクリプト用紙にカットをつなぐための必要事項,場面の推移,俳優のしぐさ,衣装,小道具から撮影カットの秒数に至るまでを記録し,録音技師が音をとる。(3)の仕上げは,現像から編集を経てプリントが仕上がるまでのプロセスで,まず撮影されたフィルムの〈OKカット〉が現像され,その〈ラッシュプリント〉(あるいは単にラッシュとも呼ばれる)を編集マンがスクリプトに従ってつなぐ。単にカットを順番に整理しただけの〈荒つなぎ〉(ラフカット)から完全に編集された〈オールラッシュ〉ができ上がる。…
※「ラッシュプリント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」