世界大百科事典(旧版)内のランカーティラカ寺の言及
【寺院建築】より
…アヌラーダプラのアバヤギリ塔,ジェータバナ塔,ルワンウェーリ塔など基壇径が70~100mに及ぶ巨大な煉瓦造のストゥーパがある。また仏堂としてはポロンナルワのランカーティラカ寺(12世紀)がある。煉瓦造でボールト(穹窿)天井をもち,創建時(前1世紀)は9層であったと伝える。…
【スリランカ美術】より
…ポロンナルワのワタダーゲー(12世紀)は煉瓦造の腰壁から上が崩壊しているが,内部にストゥーパを安置する円形の塔院である。仏堂の代表例であるポロンナルワのランカーティラカ寺(12世紀)は,平面が長方形でボールト天井の煉瓦建築である。アヌラーダプラのローハパーサーダ僧院は,前1世紀の創建時は9層であったとの記録があり,現在も初層の石柱1600本がのこる。…
【ポロンナルワ】より
…人造湖の東に都城址が広がり,王宮跡,ストゥーパを安置する円形のワタダーゲー,蓮茎状の柱が残る建築ニッサンカ・ラター・マンダパヤ,タイの寺院建築との類似が指摘されている7層のサト・マハル・パーサーダ,タミル人の建立になる二つのシバ寺院(11世紀)などがある。また都城の北方の巨大な仏立像を祭ったランカーティラカ寺,涅槃像(長さ約14m)や仏弟子アーナンダ立像(高さ約7m)などの磨崖仏があるガル・ビハーラ,13世紀の壁画が残るティバンカ・ピリマゲ寺,さらに都城の南のパラクラマバーフ1世の肖像といわれる磨崖像などが重要である。これらはいずれも12世紀後期を中心とする最盛期の遺品で,東南アジアの美術にも多大の影響を及ぼした。…
※「ランカーティラカ寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」