世界大百科事典(旧版)内のランク,O.の言及
【英雄神話】より
…このような英雄神話が発達したのは旧大陸の古代文明地域とその影響圏であって,ギリシアのオイディプス,テセウス,ペルセウス,ローマのロムルス,ゲルマンのジークフリート,ケルトのアーサー王,東北アフリカのシルック族のニイカング,ジャワのワトゥ・グヌング,高句麗の朱蒙,日本の素戔嗚尊(すさのおのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)などがその代表例である。ランクOtto Rank,ラグラン卿Lord Raglan,キャンベルJoseph Campbellなどが指摘したように,英雄神話の主人公の生涯は大幅に共通している。英雄は王と王妃の息子であるが,誕生前になされた予言のため,生まれると殺されそうになる。…
【精神分析】より
…またドイツ語圏だけでなくアメリカにも急速に受け入れられ,31年にはニューヨーク,シカゴにも学会が開かれた。しかし,そのころまでには,はじめフロイトの弟子ないし賛同者であった者のなかから,A.アードラーやユングがフロイトと見解を異にして離れ去り,それぞれ独自の無意識探求の道に進み,また20年代はじめにはランクO.Rank(1844‐1939),シュテーケルW.Stekel(1868‐1940),S.フェレンツィ,W.ライヒらも,しだいにそれぞれの見解を発展させた。この間,創始者のフロイト自身も,精神分析を自我分析や文化・社会理論に拡大する一方,無意識の第一義性や幼児性欲(およびエディプス・コンプレクス)の承認を正統派の要件としたから,精神分析運動には正統派と修正派の争いが生まれた。…
※「ランク,O.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」