世界大百科事典(旧版)内のラーイ詩の言及
【タイ】より
… スコータイ朝の作品には特筆すべきものがない。17世紀初めまでのアユタヤ朝初期には,タイ古来の詩型であるラーイ詩とクローンkhlong詩を混ぜたリリット形式の国王賛歌《チエンマイ敗る》,悲恋詩《プラロー》が生まれ,パーリ語から《布施太子本生経》が《マハーチャート》として訳された。ナライ王時代(1656‐88)は前期黄金時代で,詩型もカープ,クローンklon,クローンkhlong,チャン,ラーイと華やかになり,王自身の四つの小品をはじめ,《海鳴王子》《牛虎》,詩作宝典《宝珠篇》などが出た。…
※「ラーイ詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」