世界大百科事典(旧版)内のリエバナのベアトゥスの言及
【サンチアゴ・デ・コンポステラ】より
…確かにこの時代,弱小で不安定なアストゥリアスは独自の教会組織をもってその王権を補強する必要に迫られていた。この意味で前述エリパンドゥスの異端説を論駁したリエバナのベアトゥスBeatus(ベアトBeato)(?‐798)の文筆活動が墓の発見とほぼ時を同じくしたのは興味深く,あえて言うならヤコブ信仰は,新興アストゥリアス王国が必要としていた新しい教会の礎となるものだった。 10世紀までにこの新しい信仰はイベリア半島北部一帯に広まり,11世紀にはピレネー山脈を越えた。…
※「リエバナのベアトゥス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」