リソルジメント文学(読み)りそるじめんとぶんがく

世界大百科事典(旧版)内のリソルジメント文学の言及

【リソルジメント】より

イタリア[歴史]【北原 敦】
【リソルジメントの文学】
 リソルジメントの時代はイタリア文学にとってとりもなおさずロマン主義の時代であったが,リソルジメントの理想をみずからの最大の主題としたイタリアのロマン主義は,社会的責務を強く自覚し,緊急の政治課題に鋭くかかわった独自のものであった。たとえば,民族的自覚と愛国心を鼓吹する有用な媒体としてすでにV.アルフィエーリがすすめていた演劇,なかんずく悲劇は,ロマン主義の機関誌《コンチリアトーレ》(1818‐19)を創刊したS.ペリコ,あるいはマンゾーニらによって手がけられ,リソルジメント文学の重要なジャンルとなった。なお,19世紀におけるほとんど唯一の国民芸術であったオペラは,ベルディ,ロッシーニらの大作曲家を得て,ロマン主義的愛国心の表現にみごと成功した。…

※「リソルジメント文学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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