世界大百科事典(旧版)内のリップマン乳剤の言及
【カラー写真】より
…前者の例としては,フランスのG.リップマンの行った光の干渉を利用する方法(1891)がよく知られている。これはリップマン乳剤(0.1μm以下のとくに微細なハロゲン化銀を含んだ特殊な写真乳剤)を写真感光層として用い,感光層の膜厚方向での光の干渉を利用する色再現方式である。しかしこの方式は,リップマン乳剤の写真感度が低いこと,ゼラチン膜厚の不安定性および色彩像の観察のための操作が煩雑なことなどのため,広く実用化されなかった。…
※「リップマン乳剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」