世界大百科事典(旧版)内のリプセット,S.M.の言及
【イデオロギー】より
…たとえば権威主義的パーソナリティと反民主主義的イデオロギー(ファシズム,自民族中心主義,反ユダヤ主義など)との関係(M.ホルクハイマーやT.W.アドルノの研究),保守主義ないしは急進主義的イデオロギーと剛直な気質tough mindないし柔和な気質tender mindとの関係(A.ファーガソンやH.J.アイゼンクの研究)などがそれである。なおイデオロギー論の歴史で見落とせないものとしてもう一つ,1950年代から60年代にかけてベルDaniel Bell(1919‐ )やリプセットSeymour M.Lipset(1922‐ )らによって喧伝された〈イデオロギーの終焉〉論がある。その主張の要点は,先進資本主義諸国における〈豊かな社会〉の到来とともに,階級闘争を通じての社会の全面的変革という理念はその効力を失った,というものである。…
【政治発展論】より
… この評価の尺度は,近代的社会の特性を明確化する作業をともないつつも,それを量的に測定しうる形に規定しなおすことを要求する。たとえば,リプセットS.M.Lipset(1922‐ )は,富,工業化,教育,都市化の4指標をもってそれに当てている。この種の量的評価を基礎に,発展を段階的にとらえる思考様式がさまざまに展開された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」