世界大百科事典(旧版)内のリュティ,M.の言及
【昔話】より
…昔話の様式的研究としては,まずデンマークのオールリクAxel Olrikによって,〈くり返しの法則〉〈発端における最前部優先と展開における最後部優先〉〈三の聖数〉〈場面の統一性〉〈導入と静止の法則〉が唱えられた(1909)。その後,第2次大戦を経て,スイスのリュティMax Lüthiが,昔話の〈一次元性〉〈平面性〉〈抽象的様式〉〈純化と含世界性〉〈孤立性と普遍的結合の可能性〉を唱えるにいたった(1949)。リュティ理論によって昔話は,読まれることを予期して書かれる文学とは異種の,抽象的様式をもった文芸であることが確認された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」