世界大百科事典(旧版)内のリングウッドアイトの言及
【カンラン石(橄欖石)】より
… 地球内部においてはカンラン石(フォルステライト90%,フェアライト10%)は上部マントル(大陸地域は約35~400km,海洋地域は約10~400km)までの主要鉱物であって,その約60~70%を占めているが,380~420kmでカンラン石から変型スピネル,500~600kmで変型スピネルからスピネル構造へ,さらに650~700kmでスピネルが分解してペロブスカイト+岩塩構造鉱物に変わると考えられている。カンラン石組成のスピネルは地球上では未発見であるが,宇宙空間で衝突した隕石から発見され,リングウッドアイトと命名されている。 鉱物名はオリーブの実の色(オリーブ色)に似ていることからオリビンと名付けられた。…
【高圧鉱物】より
…高圧環境のもとで生成した鉱物,あるいは高圧下でのみ安定な鉱物。ダイヤモンドは典型的な高圧鉱物である。高圧鉱物を手がかりに,それを含んだ岩石を生成した圧力環境を推定することができる。われわれが観察できる地球表層の岩石は,その生成過程により,火成岩,堆積岩,変成岩に分類されるが,変成岩の中には,既存の岩石が地殻深所で高温高圧の作用を受けて鉱物組成を変えて生じたものがある。地殻を構成する岩石中の高圧鉱物は,そのようにして生成した変成岩に見られる。…
※「リングウッドアイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」