世界大百科事典(旧版)内の《リーラーバティー》の言及
【インド数学】より
…シュリーダラŚrīdhara(8世紀ころ),バースカラ2世(1114年生れ),ナーラーヤナNārāyaṇa(14世紀)などはその両方に関する書を著した。例えばバースカラ2世の有名な《リーラーバティー》(1150)はパーティーの書であるが,彼にはまた《ビージャガニタ》(1150)という書もある。このように,インド数学はもっぱら代数学を中心として発達した。…
【バースカラ[2世]】より
…36歳のとき《シッダーンタ・シローマニSiddhānta‐śiromaṇi》と総称される数学と天文学の四部作を完成した。そのうち《リーラーバティーLīlāvatī》と《ビージャガニタBījagaṇita》は,インド数学の二大分野であるパーティーガニタpāṭīgaṇita(既知数のみを用いる数学)とビージャガニタ(未知数を用いて行われる数学)をそれぞれ扱ったものである。狭義の《シッダーンタ・シローマニ》は天文学に関する二部,すなわち惑星の位置計算を主とする《ガニターディヤーヤGaṇitādhyāya》と球面天文学の問題を主として論ずる《ゴーラーディヤーヤGolādhyāya》とからなっている。…
※「《リーラーバティー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」