世界大百科事典(旧版)内のルチア狂乱の場の言及
【ルチア】より
…実の兄によって恋人との仲を裂かれたルチアはやがて発狂して命を終え,エドガルドもまたルチアの後を追って自害するという内容をもつ。 ドニゼッティの生前,イタリアでは政情不安定な世相を反映して〈恐怖オペラ〉や〈狂乱オペラ〉が流行したが,この《ルチア》はその種のオペラの典型であり,後半の〈ルチア狂乱の場〉が見せどころとなっている。この作品は,《アンナ・ボレーナ》や《愛の妙薬》とともにドニゼッティのオペラの最上の特質であるベル・カントの流麗な旋律によって今日も親しまれている。…
※「ルチア狂乱の場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」