世界大百科事典(旧版)内の《ルチェライの聖母》の言及
【ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ】より
…S.マルティーニ,ロレンツェッティ兄弟ら14世紀のシエナ派の画家たちや,フィレンツェ派にも影響を及ぼしたシエナ派絵画の確立者。初期の大作《ルチェライの聖母》(1285委嘱)では,ビザンティン様式を基礎としながらも,ジョットほど革新的ではないが聖母子像に新しい生命力と人間性とを吹き込んでいる。また《マエスタ(荘厳の聖母)》(1311)は,板絵画家として,技術面だけではなく,物語描写において,彼が当時最も優れた画家の一人であることを立証している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」