世界大百科事典(旧版)内のルネサンス・リュートの言及
【リュート】より
…イギリスでは16世紀末から17世紀初頭にかけてリュートの黄金時代が訪れ,歌曲の作家としても著名なJ.ダウランドをはじめ,いく人もの名手,作曲家が輩出した。このように,リュートは16世紀いっぱいから17世紀の初めころまでヨーロッパの宮廷にもてはやされ,アラブ社会におけるウードと同様〈楽器の王(あるいは女王)〉とまで呼ばれたが,この時代に普及したタイプの楽器を今日〈ルネサンス・リュート〉と呼んでいる。この型のリュートは図1のような調弦法を標準とし,基本となる6弦以外に設けられる低音域の補助弦(番外弦)の数は通常1~2コース,多くて3~4コースであった。…
※「ルネサンス・リュート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」