世界大百科事典(旧版)内のルベーグ測度の言及
【実関数論】より
…彼は直線上の図形の長さ,平面図形の面積,空間図形の体積の概念を,できるだけ一般な図形の範囲に拡張することを考え,測度という概念を導入し,それをもとにして積分の理論を展開した。この測度が彼の名を冠して呼ばれるルベーグ測度であり,ルベーグ測度をもとにして構成される積分がルベーグ積分である。ルベーグ積分はリーマン積分の拡張であるばかりでなく,リーマン積分と比べて多くの利点がある。…
【ルベーグ積分】より
…集合E⊂Rnを区間の可算無限列{Iν}でおおい,そのようなあらゆるおおい方に対するの下限をm*(E)と書いて,Eの外測度という。任意の集合A⊂Rnに対して, m*(A)=m*(A∩E)+m*(A╲E)となるときEは可測(ルベーグ可測)であるといい,m*(E)を単にm(E)と書いてEの測度,またはルベーグ測度という。可算無限個の集合E1,E2,……,En,……が可測ならばそれらの和集合も可測であり,とくに{Eν}がどの二つも互いに交わらないならば,可算加法性,が成り立つ。…
※「ルベーグ測度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」