世界大百科事典(旧版)内のルードビッチの言及
【商業学】より
…商と商業とが明確に区別されるべきであるように,それらを研究対象とする学問である商学と商業学の区別もまた分明されなければならない。商業学は歴史的には経済学よりもはるかに古く,その萌芽はアラビア人ディマシュキーの書きのこしたアッバース朝期の商事記録にさかのぼるといわれるが,学問的大成をみたのは18世紀ドイツの官房学者ルードビッチCarl G.Ludoviciらによる業績である。日本における商業学の発展は,明治維新後の主としてこのヨーロッパ系商業学の輸入によるといわれる。…
【商品】より
…なかでもフランスのサバリJaques Savaryの書《完全なる商人》(1675)と彼の息子ブリュスロンJ.Savary des Brûslonsが編集した《一般商業辞典》(1723)は,ドイツ人に大きな影響を及ぼした。ドイツで商人学を興したのはマールペルガーP.J.Marpergerであるが,18世紀半ばに,この時代の商学的商品学を純粋な形で体系化したのはルードビッチCarl Grünther Ludoviciである。すなわち彼は,傑作の評価が高い《商人大学(商人辞典)》(1752‐56)の別巻〈概説商人体系〉(1756)において,みずからの体系を示した。…
※「ルードビッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」