世界大百科事典(旧版)内のレガリア権の言及
【ガリカニスム】より
…(4)信仰に関する教皇の決定は全教会の同意によってのみ不変なものとされる。 中世フランスのカペー王朝は12~13世紀を通じ王権の向上をめざし,直轄領の増加や裁判権の集中につとめ,特に〈レガリア権〉(君主が空位司教座の聖職禄を取得し,その授与権を行使する特権)を確保することによって西欧諸国中最も早く聖俗両界にまたがる強力な封建君主に成長した。また12世紀のローマ法の復活期に専門的法曹(レジスト)を官僚制に組みこみ,メロビング朝以来のカリスマ的王権の伝統を強化し,教皇と最高権威の座を争うまでになった。…
※「レガリア権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」