世界大百科事典(旧版)内のレンブラント前派の言及
【ラストマン】より
…故郷ライデンでの修業を終えたレンブラントが彼のもとで6ヵ月間学んで根本的な影響を受けたことでも有名。このため彼を筆頭に同じころアムステルダムで活躍したピナスPynas兄弟ら同傾向の画家を一般に〈レンブラント前派〉と呼ぶ。【高橋 達史】。…
【レンブラント】より
…1620年,ライデン大学に入学するがすぐ退学し,ファン・スワーネンビュルフJ.van Swanenburghに入門,次いでアムステルダムでP.ラストマンに学ぶ。ラストマンはイタリアからカラバッジョおよびエルスハイマーの影響をオランダに導入した一連の物語画家たち,いわゆる〈レンブラント前派Pre‐Rembrandtists〉の代表格であり,旧約聖書に好んで取材し,前世代のマニエリストとは対照的に,寓意性を排して物語の明快な叙述を志向した彼の絵画は,レンブラントに永続的な影響を与えた。25年ころからライデンで活動を始め,友人のヤン・リーフェンスJ.Lievensと競合しつつ,強い明暗対比と精緻な自然主義的細部描写を示す物語画を描く。…
※「レンブラント前派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」