《レーニン主義の基礎について》(読み)れーにんしゅぎのきそについて

世界大百科事典(旧版)内の《レーニン主義の基礎について》の言及

【共産党】より

…共産党の〈一枚岩のような団結〉(スターリン)という観念も大きな影響を与えた。(2)スターリンによるレーニン主義党の規定,すなわち,(a)労働者階級の前衛部隊としての党,(b)労働者階級の組織された部隊としての党,(c)プロレタリアートの階級組織の最高形態としての党,(d)プロレタリア独裁の道具としての党,(e)分派の存在と両立しない,意志の統一体としての党,(f)党は自分を日和見主義分子からきよめることによって強固になる(《レーニン主義の基礎について》1924)――が金科玉条視され,共産党は唯一の科学的共産主義の学説としてのマルクス=レーニン主義を体現する労働者階級の〈最高の組織〉として聖化される(〈全知全能の党〉〈党崇拝〉),と同時に,ソ連における党による国家権力の独占と党と国家との癒着,大衆団体の伝導ベルト論(党の指令・命令を大衆に媒介すること。スターリンの《レーニン主義の諸問題》中の言葉)などが正当化された。…

【レーニン主義】より

…この革命的マルクス主義の潮流を〈レーニン主義〉の名で呼ぶことは,レーニンの没後に始まった。ブハーリンジノビエフらもその定式化を試みたが,スターリンが1924年4月スベルドロフスク大学で行った講演〈レーニン主義の基礎について〉は最も包括的なものであった。スターリンがソ連共産党の唯一の指導者になるにつれて,このスターリンの定式化が唯一の正統的なレーニン理解とされ,全世界に広まった。…

※「《レーニン主義の基礎について》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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